「往復ビンタ」から身を守る3つの方法
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FXにおける「往復ビンタ」とは自分の持ったポジションが逆行した際、逆のポジションに持ち替えたらまた逆行する、つまりどっちのポジションを持っても損切りさせられるやつです。
誰でも一度は経験あると思います。
どうすれば往復ビンタを食らわずにすむか考えてみました。
1.「ダメかも」ではなく「ダメだった」で切る
1分足の動きを見ているとショートポジションを持った瞬間すごい勢いで上昇されたりして、「やばい!」って思うことがあります。
でもここで冷静に考えてみましょう。
自分がポジションを持っていて「やばい!」と感じたときというのは、逆にいえばポジションを持ってないときに「いける!」と思うことと等しいですよね。
そういう時のポジションで勝てる人ってどのくらいいるでしょう。
値ごろ感でポジションを持つのはダメということが分かっている人は多いと思います。
でも値ごろ感でポジションを捨てることがダメとはあまり考えないのですね。
言ってることは同じなのに。不思議なものですが。
ちなみに私はポジションを持つ前に「いける」と感じることは一切ありません。
結果的に押し目買いや戻り売りが成功していれば「いけた」のであって持つまでは何も分からないのです。
だから損切りも同じです。1分1秒の動きで自分のポジションの根拠が消えるのならそもそもポジションの持ち方から見直すべきです。
ポジションを持つ前に「何を根拠に」、「どこで根拠が消えるか」を考えましょう。
それだけでもかなり往復ビンタからは身を守れます。
2.損切りの許容値を広く取る
そもそも相場とは一定の波を描いているわけですから自分の持った位置が天底になることのほうが稀です。
それでも往復ビンタを食らう人ってのは損切りの許容値が極端に狭いんだと思います。
10pips20pips逆行されるともうダメだ・・・ってなっちゃうんですね。
私はもっとFXって適当でいいと思います。
適当だろうと本気だろうと勝つときは勝つし負けるときは負けるものなんです。
真面目にやってる奴なら勝てる、とかそういう世界ではありません。残念ながら。
実は損切りを広く取るとダメと思いがちですがそれは違います。
私たちが目指すのは損大利小ではありません。損小利大です。
つまり損切りを広く取る、ということはそれ以上に利益を追求する必要が出てくるのです。
ということは10pips20pipsで決済してる暇はありませんよね?
さらにポジションを握りしめているかぎり往復ビンタを食らうことはありません。
何も出来ない状態になるんです。
それが結局は損小利大、ポジポジ病の克服というかなりのメリットを含んだトレードになります。
私も普通に100pips程度なら担がれることは多々あります。
そのかわりレバレッジを低くし、損失以上の利益が取れる場所を狙っているのです。
3.常に同じ方向に持つ
これは出来る限りそうした方がいいかもよ、って話です。
自分のルールなら往復でとれるんだ!って人は別にこれは考えなくていいと思います。
そもそも往復ビンタなのですから片方のポジションしか持たなければ往復を食らうことはありません。単純な話です。
片方のポジションで何度も損切りにあうようなら、不利な場所ではいっているか、レンジか、そもそもトレンドフォローになっていないかのどれかです。
トレンドの発生を確認しましょう。それからでも遅くはないです。
私は大きなトレンドに逆らうポジションは何があっても持ちません。
今ならユーロドルロング、ドル円ショートなどは絶対に持ちません。何があってもです。
順張りでのポジションか、ポジションを持たないかの二択です。
なぜなら大きなトレンドに順張りのポジションの方が助けてもらえる確率、利益が伸びる確率が格段に高いからです。
私は何度も言いますが(言ってないかもしれませんが)トレードにおいて優位性というものにかなりこだわっています。
不利なトレードをするくらいならお茶でも飲んでいた方がマシです。ほんとに。
他にも上下の動きで狼狽するのなら分足なんか見なけりゃいい、とか色々ありますがこんな感じです。
ま、結局は1回1回のトレードをもっと大切にするべきということです。
赤青のパネルを見ていると押したくなるのは分からないでもありませんが、間違ってもあれはリズミカルにボタンを押すゲームではありません。
いつか絶好のチャンスがきますから、それまではなにか暇つぶしでもしてましょう。
ちなみに私は読書してます。FXより読書が好きです。
おすすめなのは森見登美彦氏による「ペンギン・ハイウェイ」です。
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森見登美彦さんは私の好きな小説家の一人です。
「夜は短し歩けよ乙女」は有名ですが、「ペンギン・ハイウェイ」は隠れた?名作です。
とても可愛らしい(でいて少し切ない)話なので往復ビンタ食らってる暇などなくなると思いますよ!