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外国為替取引に関する備忘録

なぜ、頭と尻尾はくれてやらねばならないのか?

 

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photo credit: Phuket Dragon XOKA2949s via photopin (license)

 

どれだけダメなことと分かっていても、天底を狙いたがるトレーダーはいます。

今まで長く続いてきたトレンドにいまさら入れないのです。

自分が入った瞬間にトレンド転換されてはたまりませんから。や、気持ちは分かります。

 

私は「今まで長く続いてきたトレンドだからこそこれから先も続く」という考えでトレードをしています。

はじめは難しいかもしれませんが、トレンドは「終わる」よりも「続く」可能性の方が格段に高いこと、トレンド転換を狙うことがいかに難しいかが分かれば「高くても買う」「安くても売る」ということが出来るようになります。

今回はなぜそういう考え方をするのか書こうと思います。

 

相場の世界には「尻尾と頭はくれてやれ」という格言があります。

底値で買って天井で売るようなことを考えるな、という意味です。

「底で買ったり天井で売ったりするな」と言うよりなんだか粋な言い方ですね。

誰が言い出したかは分からないですがよほど文才に長けていた持ち主か、ただの格好つけ野郎でしょう。あるいはセンスの良い蛇か。

 

 

なにをもってトレンド転換かは人それぞれでしょう 。

私の場合ある程度長い期間で安値と高値を更新しない、というのをトレンド転換と呼んでいます。そう呼ぶことにしましょう。

 

 

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USD/JPY(月足)

 

上のチャートはドル円月足です。ピンクと水色の丸はトレンド転換(私の考える)、水色の四角形はトレンドが継続している期間です。

後から見てみると転換時がほんの一瞬であるのに対し、トレンドが継続している面積は比較するまでもないほど大きなものです。

これはどれだけトレンド転換を狙った逆張りをすることが愚かな行為であるかを表しています。

どちらの方がとれる確率が高いか、ということです。

 

これはどの時間軸にしたって同じことが言えます。

尻尾と頭が胴体よりも長い蛇などいないのです。

 

 

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 EUR/USD(1時間足)

 

3/24 11:35現在のユーロドルです。

この状態で入るなら私は迷わず買い、です。たしかに1.10からの下落の勢いを見るとここから高値を更新する可能性は低そうですがそれでも買います。

頭の中では「厳しそうだな・・・」と思ったとしてもそうするしかないのです。

ショートをするのは上昇トレンドが完全に崩れてからです。

だってトレンドは継続する可能性の方がはるかに高いのだから。

トレンドは続く可能性が高い以上は戻りや押し目を拾うしかないのです。

この後どうなろうが知ったこっちゃないです。

 

これは今この1回のトレードのためではありません。今後続けるであろうトレードのためにしていることなのです。

 

 

では本当に頭と尻尾は捨てるべきなのでしょうか?

私はトレンドフォローの素晴らしさは損切りする瞬間」にこそあると思っています。

なぜなら「トレンドの継続」を信じてポジションを持っているわけのですから、そのポジションが損切られる瞬間というのは「トレンドが継続しなくなった時」なわけです。

つまり、損切りする頃にはトレンド転換している可能性がある、ということを知ることが出来るからです。

 

ここで初めて気が付きます。

私たちがあんなにも欲しがっていた頭と尻尾の存在に。

 

多くの人たちがする逆張りでは天底を掴もうとするあまり、結果的に「トレンド転換すら掴めなくなる」のです。

 

トレンドフォローで順張りしていれば本当に底を掴まされてしまったとき、残るのは悔しさだけではありません。

「おや?もしかしてトレンド転換か?」という考え方が出来るということは優位性の高いトレードです。

そういう考え方が出来るだけでも支払った損失は安い買い物だと思えば良いんです。

少なくとも損切りした後、冷静に次のトレードのことを考えられます。

 

これが馬鹿正直にトレンドについていくことを大切にすべき理由です。

頭と尻尾をくれてやるのです。頭と尻尾を奪う為にも。

 

 

 

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