【8月第4週】ダウ、日経、続落。ドル高バブルは終焉か。【来週の展望】
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株式は続落し、順調にドルが売られています。
株式下落からのリスクオフ、からのキャリー巻き戻しです。
「ね?私の言った通りでしょう?」と意気揚々に言いたいところですが、悲しきかな私の予想に反し、原油は軟調に推移しています。
WTI
WTI(月足)
ドル高の巻き戻し以上に株式の下落が原油への悪材料とみなされているようです。
月足のトレンドラインを信じて買った人が踏まれているのがわかると思います。
こうなってしまっては転換点を探すのはもはや危険ですね。
買い戻されている商品の中でも少し例外のようです。
S&P500
S&P500(日足)
上を目指すためには割れてはいけないライン(緑色の線)が割れています。
来週もまだまだ利益確定売りは入ると思います。
(ダウ先でも良いのですがダウのチャートではTradingView上で短い足が表示できないのでS&P500で見ています。)
EUR/USD
EUR/USD(週足)
ユーロドルの買いは楽観を継続です。
次の節目は1.144あたり、ここのレジスタンス(オレンジ色の線)をブレイクできるかどうかです。
このラインを上にブレイクできれば、売りから買いへの勢いが増すと考えています。
来月の月足では突破してほしいところですが、 ドル円の下落余地を考えればそこまで難しいことでもないと思います。
とりあえず売りで入る理由は万に一つもありません。
パリティにいくだとか、QE中だとかもう気にする必要のないことだと思います。
EUR/USD(日足)
日足を見ると金曜の時点で実体が移動平均線の200MAを突破しています。(青い矢印)
普段移動平均線を見てトレードすることはないですが、大きな流れで200MAの反対側へ行くとトレンド転換している「可能性」を考えることができるので使っています。
上の赤い矢印が下落への転換点です。
一旦抑えられても良さそうですが、下げたところで買いたい人、買い戻したい人はまだまだいると思います。
USD/JPY
こちらも売りはホールドしています。
日足はかなーり悪い形ですし、クロス円でも円買いが発生しています。
少なくとも日経先物が前回上海での下落時の安値を下回っているので、為替と株式の乖離を考えると120円前半までの下落はあってもいいのではないかと思っています。
ドル円に関しては下がっても買いたい人間がたくさんいそうです。
ただ、そういう時こそ上がりにくくなる場合があるので要注意です。
USD/JPY(日足)
ドル円もユーロドル同様、日足は200MAに近づきつつあります。
赤い矢印が上昇トレンドへの転換点です。
前回前々回(青い矢印)と200MAで支えられているのでここで反発できるか、あるいは割れてしまうかは大きなポイントになると思います。
日足レベルでは強いトレンドライン(オレンジ色の線)もあるので、ある程度の値幅で反発しつつ落ちていくイメージを持っています。
世間のアナリストや報道はドルインデックスの下落や株式の下落理由を「利上げ観測後退」としている人が多いようですが、私は全くもって頓珍漢で的外れだと思っています。
「利上げ観測後退」が材料であるならば株式は下落しません。
そもそも9月利上げで今以上のドル高が進むというのは「凡人の」「凡人による」考えでしかありません。
ドル売りは株式への追従であり、株式の下落理由は「売られたから」というだけのものです。
この半年間、ダウは頭打ちでした。少々行き過ぎた株高が一気にはじけた、というだけです。
理由とか材料なんかはなんでもよく、買い玉をたくさん持っている人間が投げれば続いて売り始める人間がいるだけです。
つまり、アナリストが「利上げ観測後退」を材料にしているからといって「だったら利上げ観測が前進すれば戻るんだな!」なんて考えはするべきではありません。
もはやそういう次元の話ではないのです。残念ながら。
自分以外の誰かの意見に一喜一憂している人のために声を大にして言わせてもらいます。
ゴールドマンサックスのユーロドル見通しは「6月時点で1.02」でした。
信じて売った人は今何をしているのでしょうね。
こんな相場だからこそ、今一度考えるべきです。
他人に考えを委ねるのはとても危険なことです。
相場観を語ってるやつなんて総じてバカだ、くらいの気持ちで見ましょう。
このブログを含めて、ね。