で、「損切りのタイミング」って一体いつなの?って話
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上の記事について「なぜ、1.0886のショートポジションは1.095の時点で損切られなかったのか」という質問を頂いたので、私の損切りタイミングについて書いてみようと思います。
確かに結果的に戻ってきてはいますが、50pipsという値幅なら切ってもおかしくないように思えますよね。
損失が怖くて耐えたのでしょうか?
いえ、何も泣きそうになりながら切ろうにも切れなかったわけではありません。
この時、入れていた逆指値の注文は1.106です。
ストップまでの距離がやたらと遠いように思えますが、これはあくまでも「万が一の時」の為です。
こんなところで切ろうとはそもそも思っていません。
「万が一の時の為」ってどういうこと?って方は此方の記事をご覧下さい。
万が一の時の逆指値ですから、実際にはそこへ辿り着くまでに手動で損切りすることになります。
では、どこで損切るのか?、です。
実は私が損切るタイミングの多くは価格ではありません。(例外もあるにはありますがそれは稀なパターンです。)
1.095に辿り着いたから切る、とか1.10を抜いたから切るとかいったものではありません。
損切るタイミングは「形」です。わけがわからないでしょうか?
損切りとは自分のポジションの根拠が崩れた時にするものですよね。
私の手法であるトレンドフォローの押し目買い、戻り売りの根拠はどうすれば崩れるのでしょうか。
それは、自分の考えている方向とは逆に「トレンド」が発生した場合です。
ここで重要なのはこの「トレンド」というのは「ダウトレンド」だということです。
1.095まで上昇した時点というのは、「上昇」ではありますが「ダウ上昇トレンド」ではありません。自分のポジションとは逆に伸びた、というだけにすぎません。
ダウトレンドというのは「安値と高値の両方が切り上げ、または切り下げをするトレンド」です。
私の描いた絵①(何分足かは不明)
大げさにいうなら上の図は高値を切り上げていますし、安値を切り下げてもいるチャートの形ですがダウ上昇トレンドでもダウ下降トレンドでもありません。
どちらか一方の切り上げ、切り下げではダウトレンドではないのです。
私の描いた絵②(何分足かは不明)
ダウトレンドとは上の図のようなものです。
なので、私が1.0886のショートポジションを損切りするタイミングをチャートで書くならこんな感じです。
EUR/USD(4時間足)
黄色の丸がエントリー位置です。
赤色の水平ラインは万が一のときのために入れているストップ注文です。
ピンク色の上方向に伸びる矢印のようなチャートの形になったのを確認したら赤丸あたりの位置で切ります。
「あたり」というのは、この赤丸は適当だからです。厳密に価格が決まってるわけではありません。「トレンドが崩壊してるなー」と思ったら「ここまできたら・・・」とか「あと〜pips戻ったら・・・」とか考えずに決済です。
それでも切れるのは根拠が崩れていることを知っているからです。簡単なことです。
どの時間足でエントリーしたかによって波の描き方は変わってきます。
だからこそ「価格」ではなく「形」を重視するべきだと考えています。
5分足のダウトレンドでショートを持っていた場合なら1.095につけるまでに損切られたことでしょう。
日足レベルで戻り売りをしているなら1.10を抜けても損切りされないでしょう。
それはそれで正解なのです。
俗に損切り貧乏と呼ばれる人は、損切りという行動に対して慌てる傾向にあります。
高値や安値をちょこっと抜いただけで「うわー、もうだめだー!」とか「ちくしょー!そっちかー!」とか、そんな感じです。
そういう人たちは、ただの損切りの目安として前回高値や前回安値を使っているだけにすぎず、トレンドの発生まできちんと確認していない人が多いと思います。
価格を目安にすると案外ヒゲだけつけて戻ってきたりします。そんな息苦しいトレードは私はしたくないです。
高値を抜いただけが「ダウ上昇トレンド」ではありません。
安値を抜いただけが「ダウ下降トレンド」ではありません。
高値と安値の切り上げ、切り下げが必要なのです。
それを確認してからの損切りでも遅くはないのです。
私の場合、慌てなければならないような値動きは逆指値を入れてるので勝手に切られてしまいます。そういうのは切られても仕方がないパターンなのです。
どうせ損切りにあうのなら、冷静に「あ、トレンドが崩壊したな」という考えのもとで切る方が良いと思うのです。
急いで書いたのでうまく質問に答えられたかは分かりませんが、こんな感じです。
他にも質問などありましたらコメントでもTwitterでも気軽にどうぞ。
答えられるものには答えますので。