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外国為替取引に関する備忘録

【4月 第1週】どうなる?雇用統計。冷静にショートカバーを振り返る。 - 来週の展望

 

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photo credit: P1050413 via photopin (license)

 

さて、来週からは4月に入ります。

年度末のレパトリも落ち着いてややドル高になりやすいのではないか、と見ています。

 

今週は手仕舞いのドル売りによってドル安に大きく傾いた週でした。

そろそろアナリストも行き過ぎたドル高に対して警告する声が多くなってきました。

というか市場参加者の多くがこう考え始めているのではないでしょうか?

ここがトレンド転換かもしれない、と。

 

まぁ、値動きを見れば当然です。パリティだの130円だのと楽観的な予想を立てていたアナリスト達がビビり始める頃です。

が、その心配をするにはまだ早すぎると思っています。

 

もちろん何が起こるか分からないのが相場の世界ですから、その可能性も十分にあります。

ただ、私は対ドル通貨の買い戻しがまだ少ないくらいだと感じています。

 

 

チャートを見ながら冷静に考えてみましょう。

 

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USD/JPY(週足)

 

ドル円は前々回の雇用統計始値赤色のライン)にすら戻していません。

レパトリなどを考えると「120円以上のロングポジションの損切り + 利益確定の円買い戻し + 新規のドル売り」が、ここ何日かの下落の要因であるなら少なすぎます。

122円をつけてから3週間が経ったことになりますが、高値からはたった3円の位置(緑色-3.11%)です。昨年の121円から115円までの下落(赤色-4.45%)、110円から105円までの下落(赤色-5.25%)ですら2週間で5円以上の値幅です。

調整というにはまだまだ足りません。

 

これはユーロドルにも同じことが言えます。

 

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EUR/USD(週足)

 

底値から600pips近く戻したユーロドルですが、2015年1月の始値は1.21(赤色のライン)でした。

たしかに600pipsという数字のインパクトはすごいですが、年始から3ヶ月で1500pips以上下落していたことを考えるとまだ40%も戻っていないことになります。

2月のレンジ下限(青色のライン)にもまだ届いていません。

 

 

つまり、現在もそれだけドルが売り渋られているということです。

しかし、この状況にひどく狼狽しているトレーダーが多い印象です。

なぜなら、それだけ多くの人(私も含め)が楽観的だったからです。

楽観的だったものが少し裏切られたに過ぎないのです。

 

「ドルが買われすぎだったから戻る!」と言う人もいますが、「なぜ買われすぎていたのか」を考えればそう簡単に戻るものでもないと思います。

通貨安競争の中でドルしか買うものがなかっただけです。そして、その状況は今も何一つ変わっていません。

「売られすぎ」とか「買われすぎ」という考え方は値ごろ感と似たようなものです。(と、私は勝手に思っています。)

そんなの相場から言わせれば知ったこっちゃないです。

 

また、要人発言によるドル高牽制も怖がる必要はないと思います。

今までも牽制され続けてきましたが、その度に反応は薄くなっています。

実際に何か行動に移されないかぎり無視していいと思います。

 

 

結局何が言いたいかというと、まだ慌てるような段階までは来ていないということです。

 

来週は雇用統計があります。今までずっと良い数字を出してきたので金曜日までは少しずつですがドルが買われていくのではないでしょうか。

実際に良かった場合、結果的に期待で買われていた分のドルが売られるような流れがあってもおかしくないと思います。

なので雇用統計ギリギリでのポジションは持ちたくないと考えています。

持つなら週前半がいいかな、という感じです。

ドルロングポジションが含み損のまま捕まっちゃってる人もまだまだ多いでしょうからそう簡単にはいかないと思いますが、それでも一旦のドル安は落ち着いてくるのではと見ています。

 

 

こういうこと言うと簡単に予想の逆をいったりしますが…。

ま、その時はその時で。

 

 

 

 

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