100年先も勝つためのFX

外国為替取引に関する備忘録

損切りは易し、◯◯◯は難し

 

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photo credit: JOH_0701 via photopin (license)

 

ある程度安定したトレードが出来るようになってくると、トレードの中で「損切り」という行動がいかに問題にならないかに気付きます。

よく「損切り出来ない」というトレーダーの方がいますが、そういう人はそもそも「きちんとエントリー出来ていない」んだと思います。

損切りというのはエントリーするときの根拠が崩れた時に行うものです。

つまり、エントリーするときに「根拠」を持っていないと崩れることはないので損切りできないのですね。

ですから、オシレーターのようなテクニカルサインで買いだ売りだと飛びついてしまうと「あれ?どこで損切りゃいいんだ?」ってなります。オシレーターを否定しているのではないのであしからず)

 

エントリーを慌てる必要はありません。ストップ、リミットについてのシナリオをきちんと組み立ててからでも遅くはないのです。

そうすれば損切り出来ずにズルズル、なんてことはなくなります。

 

さて、本題に。

タイトルの◯◯に入るのは「利食い」です。

実は損切りが適切にできるようになったトレーダーにとって、利益確定こそが一番頭を悩ませるやっかいなものになります。それはもう損切り以上に。

 

「なんで?利益になるんだからいいじゃん!」

と思う方がいるかもしれませんので説明します。

 

損切り」というのは「ネガティブな状態」を取り除く「ポジティブな行動」です。

利食い」というのは「ポジティブな状態」を取り除く「ネガティブな行動」です。

 

損切りは損失が出るのに結果的にやってることはポジティブなんです。不思議ですが。

利食いは「これから先も伸びるかもしれない利益を摘み取ってしまう可能性」、と「新規でのエントリーチャンスを逃してしまう可能性」のネガティブな面を持っているのです。

 

自分が利益確定した位置よりもさらに伸びた位置で新規にエントリーすることというのはメンタル的にかなり難しいです。(私はルールにさえ則ればどこだろうとエントリーしますが。)

トレンドというのは伸びれば伸びるほど終わりに近づいていくことと、自分が「これ以上伸びない」と判断した結果なのですから当然のことです。

 

目標の位置で全てを手仕舞うことが出来ればよいのですが、それ以前にストップトレールにかかることは多々あります。

私の場合、ストップやリミットというのはチャートの動きによって決めています。なのでおおまかなターゲットというのがトレードに影響してはならないのですね。

例えば、ユーロドルはパリティである1.00まで見ていますがそこに辿り着く前に大きく下降トレンドが崩れてしまう可能性はあります。というか、その可能性の方が高いくらいです。

ただし、その際私はファンダメンタルズでトレンド転換するような相当な材料が出ていない限り全てをクローズすることはしません。保有しているポジションの2/3だけを手仕舞い、残りの1/3は目標の位置まで伸ばすことを考えます。

そして残りの1/3に安定して利が乗るようであればさらにポジションをピラミッティングしていきます。

 

1/3だけ残す理由は全てを決済してしまうことで新規のエントリーがしにくくなることと、ダウトレンドの継続、終了が利幅で分かりやすくなるという二つの理由からです。そして2/3の利益は確定しているわけですから精神的にも楽なのですね。

 

1/3が利益になれば「残した分が利益になって良かったー」と思えるし、1/3が同値に近づけば近づくほど「あの場所で利益決済しといて良かったー」と思える、どちらに転んでも美味しい、なんともずるい方法ですね。

さらにそれだけでは終わりません。次に1/3のポジションにピラミッティングしても利がのりそうにないな、と考えたら今までとは逆方向へのポジションを建てることを考え始めるのです。

自分が考えていたトレンドが継続しなかったのですから当然です。

ま、それだけ最初のエントリー場所というのは重要になってくるのですが。

(だからこそ念入りにエントリーするべきです。)

 

ただし、これは中長期での考え方です。短期だとあまり参考にならないかもしれません。押し目の戻りの深さというのはどこまでいくかわからないものですから。

 

ということで損切りに比べあまりスポットが当てられない利食いについてを書いてみました。

利食いを「利益の確保」だけで終わらすことは簡単です。

が、次のエントリーのことを考えた利食いはさらに良いものになると思います。

 

 

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