指標トレードのすゝめ
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「プロは指標なんかに手を出さないって言ってたぞ!」
ま、まぁ、手を出さないことにこしたことはないんですけど。「どうしても指標でポジションを取りたい!」っていうなら考えてみましょう。
我慢したあげく下手なポジションを取るくらいなら考えた上でやるのです。
考えて無理なら諦めればよろし。
まずロットサイズですが、最高でもメインで取引している枚数の1/10以下にした方が良いとは思います。
私もこの方法でポジションを取ることはありますが、それでも2-5枚くらいです。
そもそも普段のトレードとは例外的なものですから、いつも以上にリスク管理を徹底すべきです。
1.初動を狙わない
指標結果を見れるサイトは多々ありますがそれを見て瞬間的にポジションを取ることは難しいです。個人投資家は情報戦では勝てないと思っています。
それに初動は逆をいく可能性もあるのでじっとこらえるのだ。
もちろん見るのは問題ないですよ。
2.ポジションを取る方向は順張り
指標でリバなんて狙うもんじゃないです。なぜなら
リバを狙う、ということはそこが「天井」もしくは「底」だと踏んでいるわけですよね?
つまり、自分が持ったポジションがマイナスになるということは結果的に「天井」でも「底」でもなかったということになります。
こういうポジションってなかなか損切れないんです。
たいていの人って損切りするときってのは「ポジションを持った根拠が崩れた時」ですよね。
でも底だ天だ、っていう考え方はただの値ごろ感です。値ごろ感というのは崩れることのない根拠です。ただの感覚だから。
ということで順張りでいきますよ。私は。
3.短期確定足の底から天までにフィボナッチをひく
短期確定足というのは基本的に5分とか15分足レベルで陰線陽線が決まった後のことを指します。
一気にグググっと伸びていってそれがある程度落ちてきたときはフィボナッチで押し目を拾うチャンスです。
焦らなくてもいいんです。仮にエントリー出来なくてもお金は減らないですから。
USD/JPY(15分足)2/6
上は前回の雇用統計の際のチャートです。
安値と高値を結んだフィボナッチ61.8%で反発しているのがわかりますね。
高値が更新されるごとにフィボナッチの100%を動かしていき、ラインまで落ちてきたところを拾うんですね。
5分も経たないうちに落ちてくることもあれば上の画像のように何時間もかかる場合もあります。
私の場合半値である50%を狙っていきますが、勢いがある場合は76.4%あたりで反発して落ちてこない場合もあります。
上の画像で重要なのは76.4%でも押し目買いが入っている、ということです。
しかし、それを下に抜けて結局支えられたのは61.8%でした。
つまり、もし仮に61.8%でロングを持ったとしてもそれよりも下がる可能性はある、ということです。
ただし、その場合も下に50%のラインがあるのでそこまで慌てる必要はないんですね。
下がるには意識されるであろう何本ものラインをぶち抜いていかないといけない、ということが自分の持っているポジションの優位性になります。味方が多い方につけばいいんです。
下の方で損切りについても説明しているので「76.4%で持ってたらすぐ損切りに合うじゃないか!」なんて言わないでください。そう思った人の読みは鋭いけど。
EUR/USD(5分足) 2/18
上のチャートは短い足でフィボナッチが効いている例。
やってることはドル円と同じです。こちらは半値近くまで戻していますね。
上昇中に買いを入れるというのは怖い。かといって指標で上がった方向とは逆に売りを入れるのも怖い。
だったら落ちてきたところをとればいいのですね。
4.損切り、利益確定
私の場合半値を下に完全に抜き、フィボナッチのラインで逆に頭を抑えられるようになったら全戻しする可能性が高まるので一旦損切りします。
「半値戻しは、全値戻し」という言葉がありますし。
23.6%まで待つ!っていうのも別に良いですよ。その辺りは自分の許容出来る損失で決めると良いです。
ただし、実体足で抜けてから慌てずに切る方が良いと思います。「抜けた!」と思って損切った挙げ句ヒゲだけつけて戻ってくるパターンも多くあるので。
利益確定は、私の場合フィボナッチの天井を上に抜くまで(トレンドは継続する、という考えから)はとりあえずホールドします。その後は上昇トレンドが崩れない限りストップトレールしていきます。
が、「10pipsで利益確定する!」とかでもいいと思いますよ。こちらも自分のトレードスタイルにあったものにしましょう。
(そうしちゃうと9.9pipsで落ちてくる可能性もある、というのが難点なので値幅でのリミットはお勧め出来ないですが)
私自身そこまでフィボナッチを盲信しているわけではないですが「なんでこんなところで反転するんだ!?」って時はフィボナッチが多いです。
線を引くととどうして?なんで?っていう値動きが分かりやすくなるので精神的にも楽ですよ。
また近々ライントレードについても書こうかなと思っています。
ここで重要なのは「フィボナッチという魔法のラインがあるわけではない」ということ。
フィボナッチが効くのはそれを大多数が使うからです。自然の摂理だの黄金比だの、そんなものは大衆心理になにも関係ありません。
フィボナッチを使ってる人が多い=フィボナッチのラインが効いている
だけということですね。
どんなテクニカルにしてもそうですが、テクニカルがすごいのではなく同じテクニカルを使ってトレードしている人が多いというだけです。なにも不思議なことはありません。
それさえ分かればあとは大多数が信用して使っているものを自分も使えば良いのです。
マイナーなテクニカルはそれだけ優位性が低いですから。
ま、ロットサイズさえ調節すれば指標も怖くはないですよっと。慎重にいきましょう。